ライザのアトリエ2 感想

ライザのアトリエ2クリアしたので完走した感想を書きます。

ストーリークリアでだいたい30時間いかなかったくらい。ネタバレもいっぱい書くので注意。

 

1.ストーリー

複数の遺跡を巡りながら、古の時代に起こったことを解明していく物語。

この設定は大好き。昔の人達の人間関係や錬金術の位置付け等、めちゃくちゃ世界設定凝ってるなと感じた。これは流石アトリエ。

後でまた語ると思うけど、この会話が後から一気に見返せないのがとても残念に思えるくらい好き。

 

けどストーリー全体としては面白いとは感じなかった。

メインの内容が遺跡の解明なので、そもそもライザの影が薄かった印象。実質タオが主人公。

遺跡の謎が出てきたらとりあえずタオの解析待ち、謎以外で問題に直面した時にドラえもん的に便利アイテムを出すのがライザって感じ。

物語の中心であるフィーがライザに懐いてたから何とか主人公してたってレベル。

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あとはラストシーン。ラストのライザの決断が盛り上がりに欠けたと思った。

ラストを盛り上げるために、ライザのフィーに対する想いや、葛藤するシーンがもっと欲しかった。

今作仲間キャラのサブストーリーが充実している一方で、ライザの心情や行動の掘り下げを表現するシーンが少なかった。

 

メインストーリーはこんな感じ。

各キャラのサブストーリーはめちゃくちゃ充実しててよかった。前作やったときサブストーリーもっと欲しいな~と思ってたので、ここが改善されたのが嬉しかった。

それぞれのキャラに対する感想は後で書く。

 

2.戦闘

ライザ1から2になって改善されたと感じた部分は多々あったが、この戦闘が一番うまく改善されていた。

アトリエシリーズはライザ1で初めてリアルタイムのバトルになったため、1ではこの部分の洗練が上手くいってなかった。

タクティクスレベルを上げないと話にならないため、通常攻撃を連打させられる。CCシステムの影響で作った爆弾が減らないのはいいが、CC消費が勿体なくて爆弾が投げられない。前作はこの辺がとてもつらかったのでこの2つが改善されてて良かった。

今作ではスキルを打ってるだけでタクティクスレベルもCCも溜まっていくのでとにかくアグレッシブ。

アイテム使ってWTが長くなった時も控えメンバーと交代することで即座に行動できるし、CCが1戦闘ごとにリセットされるので、後の戦闘を考えてアイテム使わずに取っとくなんて考えずに全力で使える。

これらの要素が相まってとてもテンポよくアグレッシブに行動していける。逆にこのせいで戦闘時間の9割は攻撃操作してるというアトリエにあるまじき忙しさになってた。

個人的にはじっくり考えて行動を考える戦闘方式も、リアルタイムで忙しい戦闘方式もどっちも好きなのでこの変更は満足。

 

改善点だらけでほぼ満足なんだけど、少しだけ不満点を挙げるとすれば、ガードがほぼ死に要素になってたのがアレだった。

戦闘時間の9割は攻撃時間なのでガードする暇が無いし、そもそもガードできる状況になっても攻撃した方が強いみたいな場面が多かった。これは難易度上げたらガードも必要になってくるのかもしれない。

 

戦闘に関しては大体こんな感じ。

アイテムは今作もローゼフラムがぶっ壊れてた。

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ローゼフラムが作れるようになるシナリオ中盤あたりでこんな感じのを作っちゃったせいで、それ以降戦闘は大体こいつを投げてワンターンキルで終わった。この手に限る。

 

3.調合関連

これはライザ1とほとんど変わらない。

元々前作の時点で分かりやすく簡単だったので、それをベースにしてあってやりやすかった。

スキルツリーも他のゲームによくある感じの奴で分かりやすい。

調合が良く分からなくてアトリエ投げたって人も少なくなさそうなので、アトリエ初挑戦に勧めやすい難易度でありがたい。

 

4.キャラ

キャラごとのサブストーリーが充実していて、常に誰かのイベントが起きてて楽しかった。前作で感じてた掘り下げ不足は一切感じなかった。

それぞれのキャラに対して一口程度の感想を書く。

 

・ライザ

前作で思いっきりメインで成長したおかげで今作は影が薄い。

キャラデザとしては髪型の変化が好き。前作から3年間経って落ち着いた面も見せながら、根本は変わってなくて周りを巻き込んで行動を起こす役割のキャラ。

もし次作で主人公交代したとして、師匠してるライザが全然想像できない。(ロロナに対してもそう思ってたけど)

 

・タオ

遺跡の謎を解いていく物語なので生き生きしてた。タオに片想いしてる新キャラも登場するし、まさに青春って感じ。

キャラストーリー最後の一枚絵がほんと好き。

武器に関しては前作のハンマーが好きだったのでそこだけ残念だったけど、双剣に変えたエピソードで結局好きになった。

 

 ・レント

加入が遅いのもあって君影薄くない?感が否めない。

しかも初登場イベントで態度悪いのもあって最初めちゃくちゃ印象悪かった。

リラに諭されて改心し、ここから!ってところでキャラストーリーが終わったのがちょっと勿体なかった。

 

・クラウディア

前作時点でめちゃくちゃ好きだったキャラ。

前作と今作の間の3年間で結構拗らせて、ライザに対しての想いがそこはかとなく重いキャラになってた。(好きです)

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これもう百合じゃん。(個人の見解です)

ライザ1ではライザの性格的にもこういうのはないかな~って思ってたけど2でガッツリこうなってた。好きです。

キャラストーリーが進んでいくにつれてパトリツィアに対する思いも変わっていって、最終的にすっきり落ち着いてよかったよかった。

 

ライザが古の記憶から目覚めるときに毎回最初にクラウディアの声が聞こえるのが良かった。

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後方彼女面クラウディアちゃん。これもう付き合ってるだろ…

クラウディアのかわいいスクショシリーズを貼っていこうと思ったけど多過ぎるのでカット。それほどかわいいシーンが多いです。

 

・パトリツィア

2からの新キャラ。プレイアブル。家庭教師のタオに片想いしてる貴族の女の子。

キャラデザも性格も声も戦闘スタイルも全部好き。

けど何のためにこのキャラを追加したのか良く分からなかった。

登場時からタオに片想いしてたため、後々その想いの理由がかたられるのかとおもったけどそうでもなく、親との対立を細かく描くのかと思ったらメインストーリーでは扱わない。

製作陣はこのキャラに何をさせたくて作ったのかが良く分からなかった。全部好きなだけにそこが残念。

まじで恋愛要素添えるためだけに呼ばれたんじゃないかな…

 

・クリフォード

新キャラ。プレイアブル。トレジャーハンター。

こういうキャラストーリー的にも扱いやすくていいよね。嫌いになる要素が無い。好き。

あまりにも普通に好きで語ることがない。

戦闘スタイルも好き。手数の多い器用貧乏みたいなイメージのキャラが好き。

 

・セリ

新キャラ。プレイアブル。オーレン族。

加入が遅く、しかも前作キャラのレントと加入時期が近いせいで見どころを持っていかれてメインストーリーでは影が薄い。

前作でプレイアブルだったオーレン族のリラは、戦闘タイプのキャラだったのでそこのキャラ被りはなかった。

一見儚そうなキャラに見えて、荒れた故郷を救うために一人旅を続ける根気のギャップが良い。好きです。

 

体の色々がでっかいキャラ。リラといいオーレン族はでかい奴しか居ないのか…?キロさんは…うーんわからん。

 

ここからNPC

・アンペル&リラ

この2人のキャラデザ良過ぎないか?特にアンペルが好き。

今作も前作と変わらずで安心。語ることがない。

 

・ボオス

2で急にスパダリと化したボオス。

あれだけ嫌味だったキャラが前作のストーリー中で改心して、2では努力家で他人への理解も深く気配りもできるスパダリになっていた。

その一方でライザ・タオ・レントに対して劣等感を抱き空回りしている描写もあったりでより魅力的なキャラに仕上がってた。

これは絶対次作でプレイアブルになるやろなぁ…

 

・その他

他のゼフィーヌやロミィさん、デニス等のNPCキャラクターもサイドストーリーが豊富で、描写不足は一切感じなかった。

このあたりライザ1から本当に改善したんだなぁと感じさせられた。

 

5.BGM

これに関しては前作時点で最高だったし、今作も間違いなく良き。

やっぱアトリエのBGMは最高だなぁ!

1つ好きなの挙げるとしたら「芒種、鼠黐の薫風」。浅野さん、大好きです。

 

6.新要素

・遺跡探索

他の方も散々言われてるみたいなんでそんなに長くは書かないけど、やっぱりダルい。

ストーリーのところでも言ったようにこの要素自体は大好きなんだ…ただシステムがね…

同じマップを何周もさせられる上、2周目の欠片探しがメインなので1周目がどうしても適当になってしまうのが残念だった。

どうせ後からもう一回マップをくまなく歩かされるのわかってるんだから1周目がおざなりになっちゃうよ…

 

・戦闘関連の色々

正直ストーリークリア時点ではほぼ使わなかったので分からない。ごちゃごちゃ新要素が足されてるな~くらいにしか思わなかった。

エボルブリング…?コアエレメント…?コアドライブ…?すまねぇ…俺には扱い切れなかった…

 

・ライドアクション・水中探索

これいる?

水中はまぁ新鮮だったからいるかも…

ライドは乗るたびに暗転するし乗ったまま杖振れない人に話かけられないでまじで要らない。探索上必須ですらなくて逆に良かった。

 

7.まとめ

ライザ1は自分では満足しきれなかったものの、アトリエ初心者に勧めるにはもってこいの分かりやすい作品だと思ってた。

ライザ2はそのライザ1のとっつきやすい部分は残しつつ、1で不満だった点をほぼ解消してくれて感動すら覚えた。

 

全体として、不満点はあるものの十分満足できる神ゲーでした。やって良かった。

 

 

書こうと思ってたのにどこに書けなかったんだけど、ライザ1も2も景色の表現とか色使いが本当に素晴らしい。

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こういうのめっちゃ良くないですか?

ストーリー中はフォトモードあまり使ってこなかったけどこれは凝りがいがありそうですね。